毎年夏がやってくると、あちこちで納涼祭などの祭りが開かれ、小さな子供がヨーヨー片手に浴衣姿で歩いている姿が可愛らしく、つい目を細めてしまいます。たまに、浴衣の着付けに時間がなかったのか、オリジナルの着付けで浴衣が崩れてしまっている子供もいます。簡単だけど正しい浴衣の着せ方を知っておくと、着崩れしにくくて綺麗に浴衣を子供に着せてあげられます。でも、子供は何を着ていても走り回るものですから、浴衣の着崩れを気にしすぎて窮屈にさせないようにリラックスウエアという捉え方をして、浴衣が着崩れした時にはその場でさっと直せるような気持ちでいましょう。
そこで今回は子供の浴衣の簡単な着付けや髪型、そして兵児帯の結び方も男女別にご紹介していきたいと思います。
子供の浴衣の簡単な着付けと兵児帯の結び方～女児編
出典：http://www.5298higuchi.com/original7.html
1、子供に浴衣を羽織らせます。背中の縫い目が体の中心に来るようにします。市販されている浴衣でしたら、肩上げとおはしょり（腰のところが折上げられている/腰上げ）ができています。
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2、前を合わせる時には、のどの下のくぼみの辺りまで隠れるような高さで合わせます。通常、右の前の部分と左の脇の部分に付けひもがあるので、右側の付けひもを左のわきの下の穴（左身八ツ口）に通して、両方を軽く引きます。この付けひもの構造に従ってやれば、右前を間違うことはありません。
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3、両側のひもを背中に回し、前で結びます。この時にみぞおちよりも下で結ぶようにしましょう。高い位置で結ぶと着崩れの原因となります。
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4、背中側に向かせてしわが寄っていないか確認します。しわが寄っていたら、脇腹の方へチョンチョンと生地を寄せます。
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5、最後に兵児帯を結びます。子供の体にぐるっと2回転してちょうどよい長さにしたら、蝶々結びをします。蝶々結びを作る時に左手で輪を作ったら、右側のたれの部分を胴回りの一番下をくぐらせてから蝶々結びを作ります。
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6、最後に垂れた部分や輪の部分を見た目良く調節して整えたらでき上がりです。
子供の浴衣の簡単な着付けと兵児帯の結び方～男児編
出典：http://item.rakuten.co.jp/bestthanks/442985_item/
浴衣の着せ方は女児と全く同じです。
洋服でしたら男性は前ボタンが右、女性でしたら前ボタンが左についているため、男の子も右前？と一瞬よぎるかもしれませんが、和服の場合は男女とも右前が基本です。右手が懐に入るように仕上げるため、右半分を先に着ると思ってください。昔から「逆にするとお化けになるよ。」と言われたりしました。
男児の絵柄についてですが、今ではその子が気に入ればどんな色柄を着せてもいいとは思うのですが、やはり青、黒、緑などのダークな色合いが人気です。柄は、トンボが「勝ち虫」と言われていて、男児向けの柄とされています。活発で走り回る男の子に浴衣を着せて都度直してあげるのも良いですが、お母さんも落ち着いてお祭りを楽しむなら、甚平という選択もありかと思います。
作り帯の巻き方
出典：http://store.shopping.yahoo.co.jp/kyotorurihinagiku/9807.html
兵児帯もかわいらしくて良いのですが、少しお姉さんになってきた子供には作り帯がいいでしょう。作り帯とは、平帯と作り帯の2つのパーツからできていて、平帯を巻いて最後に背中側に結び帯を差せば完成するものです。可愛らしいものがたくさんあり、価格もリーズナブルなものもあるので、是非使ってみてください。
1、まず、平帯のひもが上に来るように配置しながら胴に巻きます。
2、平帯のひもを蝶々結びにして、結び目を帯の内側に隠します。
3、結んである帯のパーツを手に取り、U字の型のワイヤーを背中側の胴の中心に差し込みます。
4、結び帯に付いていたひも同士を胸の前で蝶々結びにしてから結び目やひもを平帯の中に隠します。帯締めは子供の浴衣には必要ありません。
浴衣に良く似合う髪型・簡単なヘアアレンジ～女児編
出典：http://ameblo.jp/pineskitchen/entry-10601296714.html
浴衣を着せた時には子供でもうなじが見えるとスッキリした印象になるので、可愛いうなじを見せるようにヘアアレンジをしていきましょう。一番簡単な髪型はポニーテールですが、美しく見せるために、かんざしや髪飾りをいつもより多めに盛ってみてください。高い位置でおだんごをして、かんざしやヘアアクセサリーをするのも良いです。ここでは二つにしたおだんごを基本にしたおしゃれな髪型をご紹介します。
1、右半分が大きめになるように、おだんごを高い位置に二つ作る。
2、おだんごを整えて、おくれ毛が出ないようにピンでとめたり、スプレーで固める。
3、お好きなヘアアクセサリーで飾る。
いつものおだんごでも、左右非対称にすることでおしゃれ度がアップしますので是非試してみてください。
