今年は気象観測史上稀にみる暑い夏がやってきます。
すでに夏バテの症状を感じている方もいるのではないでしょうか?特に外で働かなくてはならない方にとって夏は辛い季節ですよね。
そこで今回は、夏バテの症状や原因と予防方法、そして夏バテ知らずの食事の摂り方などを考えていきたいと思います。また夏バテの症状のチェック方法もありますので参考にしてください。
夏バテの原因や症状について
まず、夏バテとは何かをご説明します。
夏バテとは本来、秋口になって夏の暑さで体力を奪われた状態で、体を壊したことを言います。夏の真っ最中に体調を悪くした時に使う言葉としては誤まりです。
しかし、本来的な意味よりも、誤用による使い方の方が広まることも多くありますので、今回は夏バテの使い方を秋口の体調の悪さではなく、夏の暑さで夏の間に体を壊した、という意味で使っていきたいと思います。
そして、この夏バテは暑さにより、体温調節機能が自律神経の乱れにより崩れた状態のことで主な症状としては、「疲れを感じやすい」「だるさが続く」「食欲不振」「眠れない」などがあります。
一見、鬱の症状と似通っていますが、どちらも自律神経の乱れによるもの(鬱の原因として違う場合もあります。)なので、症状が非常に似ているのです。
鬱の場合はストレスが自律神経を乱す場合があり、夏バテの場合は暑さが自律神経を乱します。夏バテの睡眠不足が原因でさらに悪い状態にならないように、初期の段階で止められるようにしましょう。
夏バテの症状チェックと予防・防止方法
初期の段階では夏バテになっている自覚がない場合もありますので、「ちょっと疲れたな」と感じた時は、既に夏バテになっているかもしれません。夏バテの症状が進行する前にこちらのチェックリストを参考にしてください。
①夏はどうしても食事を作るのが面倒になる YES 1点 NO 0点
②このところ、同じようなものを繰り返し食べている YES 2点 NO 0点
③食事はあっさりしたものやのどごしのよいものばかり食べている YES 3点 NO 0点
④熱いので、つい火を使わない料理が多くなる YES 1点 NO 0点
⑤夏になってからどうも食がすすまない YES 2点 NO 0点
⑥のどが渇くので、ジュースや炭酸飲料などを1日に1リットルくらいは飲んでしまう YES 3点 NO 0点
⑦食欲がない時の食事は、スイカやアイスクリームなどですませることがある YES 3点 NO 0点
⑧夏バテ防止に焼肉、うなぎのかば焼き、豚カツなどをよく食べる YES 2点 NO 0点
⑨日中は暑いので動く気がせず、家でダラダラと過ごしている YES 2点 NO 0点
⑩汗をかかないように、水分はできるだけ控えている YES 2点 NO 0点
⑪暑さに弱いので、部屋はクーラーをガンガンきかせている YES 1点 NO 0点
⑫寝苦しいせいか、寝不足の日が続いている YES 2点 NO 0点
⑬夜遅くまで、テレビを見たり、ビデオ鑑賞や読書を楽しんでいる YES 2点 NO 0点
⑭昼食を抜いて、少し涼しくなる夜にまとめて食べる YES 3点 NO 0点
⑮夏の夜は、仕事帰りについビアガーデンに立ち寄ることが多い YES 2点 NO 0点
Aタイプ(31~22点)の方は赤信号
Bタイプ(21点~8点)の方は黄信号
Cタイプ(7~0点)の方は青信号
夏バテ予防を心がけるとしたら、このチェックリストのNOの行いを参考にすることが最も手っ取り早く分かりやすい方法です。
夏でもバランスの良い食事を心がけ、火を使って調理をして美味しく食べること、水分補給はジュース等ではなく、お茶や水やスポーツドリンクなどを小まめに飲むこと、適切な空調利用、アルコール分と上手に付き合い、質の良い睡眠を取ることが大切です。
梅干しを使った夏バテ予防に効果がある食事
梅干しはクエン酸やナトリウムを豊富に含んでいるので、夏バテ予防、熱中症予防にも効果的です。そこでここでは体温を下げてくれる夏野菜と、梅干しを使った夏バテ対策メニューの中でも簡単なレシピをご紹介します。
オクラと山芋のネバネバ和え
茹でたオクラと皮を剥いて一口大にした山芋と練り梅を混ぜて鰹節をかけるだけです。とても簡単で夏バテ対策にはもってこいの食事(副菜)です。
【材料】
・オクラ 2本
・山芋 約8cm
・練り梅 瓶詰大さじ1
・鰹節 1パック
1、オクラは茹でておく。
2、山芋は皮を剥いてビニール袋に入れて、すりこ木や麺棒で食べやすいサイズになるまでたたく(この時、小さくしすぎない方が美味しいです)。
3、オクラが冷めたら輪切りにする。
4、山芋とオクラと練り梅を和える。
5、鰹節をかけて完成。
なすと梅干しの冷汁
【材料】
・ごはん お茶碗に軽く1杯
・なす 1本
・大葉 3~5枚(お好みでネギでもOK)
・練り梅 大さじ1
・めんつゆ(水で希釈したもの) お茶碗に半分くらい
・ごま 少々
1、なすはスライスしてからアクを抜き、塩もみする。
2、大葉を千切りにしておく。
3、ご飯になす、大葉、練り梅、めんつゆをかけて最後にごまを振って出来上がり。
夏は簡単に作れても栄養満点の食事で上手に夏バテ対策をしてください。また食事があっさりしたものに偏らないようにたまにはしっかり食べましょう。