秋もしっかり色付いてくる9月になると敬老の日がやってきます。敬老の日といえば、全国各地で地域の高齢者をいたわり励ます行事や、高齢者に対して周囲の人たちの「敬老」に感謝する行事が行われます。また、ご家庭でも父母や祖父母に向けてお祝いを贈ったり、ご馳走を食べたりします。さらに敬老の日に贈り物をするだけでなく、一緒に料理を作ったり、一緒に遊んだりできるとより楽しい一日になりますね。
さて今回は敬老の日はいつなのか?またその意味や由来についてご説明していきたいと思います。そして「敬老」といっても何歳からお祝いをするものなのか?また、おじいちゃんやおばあちゃんに贈るお祝いの言葉についてもご紹介していきます。
敬老の日はいつ?
敬老の日は毎年9月の第3月曜日に行なわれ、2016年は9月19日(月・祝)に当たります。そして、敬老の日は国民の祝日のひとつで、国民の祝日に関する法律(祝日法)では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」と敬老の日を定めています。
敬老の日の由来や意味は?
由来:敬老の日の起源は言い伝えとしていくつかの説があります。
一つは、聖徳太子が現在の大阪市に悲田院(ひでんいん)という身寄りのない老人や病人、貧しい人たちを救うための施設を開いた日に因んで制定されたという説です。
もう一つは、元正天皇が717年に年号を「養老」とし、養老の滝に行かれた日、または高齢者に贈り物をした日という説が有名です。
意味:敬老の日は、長い間社会のために尽くしてきた高齢者を敬い、長寿を祝うとともに、高齢者の福祉について関心を深め、高齢者の生活の向上を図ろうという気持ちが込められています。
敬老の日は何歳からお祝いをするものなのか?
敬老の日の対象は「老人」となりますが、何歳からという決まりはありません。「老人」が何歳以上を指すのか統一された基準はありませんが、古来の伝統や公的機関の定めた定義などによると、60歳か65歳のいずれかとすることが多いようです。
しかし、最近では特に若々しいお年寄りの方が増えているために、年齢だけで「老人」と線引きされて、敬老の日の対象になることに抵抗を感じている方も多いように思います。それでも年齢で判断ができないとなると、いつから敬老の日を祝い始めたらいいのか迷うところですが、「孫」が生まれて「おじいちゃん、おばあちゃん」になってから敬老の日のお祝いをスタートさせるのがタイミングとしてはいいのではないでしょうか。
敬老の日に贈るお祝いの言葉は?
敬老の日のお祝いの言葉は、必要以上に老人扱いすることがないように、気を使いすぎない且つシンプルな言葉がいいとされています。
「いつもありがとう」
「いつまでも健康でいてね」
このようにシンプルでも気持ちを込めて伝えることが大切ですね。
そんな言葉とともに、感謝の気持ちを込めてプレゼントを添えると、おじいちゃんやおばあちゃんにさらに喜ばれます。似顔絵や写真、そして手紙などをかわいいお孫さんから手作りプレゼントされてみてはいかがでしょうか。また、「長寿箸」は健康や長寿につながる縁起物とされています。おめでたい鯛をモチーフにした「鯛の和菓子」も人気があります。
なかでもおすすめのギフトとして観葉植物の「福寿金柑」があります。大きめの黄色い実がつき「代々(橙)家が栄える」と言われ、縁起が良いとされています。花の中では「リンドウ」がおすすめで、花の色の紫が古来より高貴な方が身につける色だということと、根の部分に薬効成分があり、そこから花言葉に「病に勝つ」とあるからです。
敬老の日には、日本人が本来大切にしてきた目上の人を敬うという気持ちを持ちながら、日頃の感謝の気持ちを伝えて楽しいひと時を過ごしたいものですね。