鎌倉にある明月院は神奈川県内でも有数の紫陽花の名所として知られています。
そこで今回は2016年の鎌倉・明月院の紫陽花の開花状況や見頃の時期をご紹介していきます。
鎌倉の明月院はどんなところ?
開基は上杉憲方、開山は密室守厳(みっしつしゅごん)でもと北条時頼の建てた最明寺を時宗が再興した禅興寺の塔頭(たっちゅう)でしたが現在、禅興寺は廃寺となっています。また明月院には北条時頼公墓所、上杉憲方公墓所があり、あじさい寺としても有名です。
もう少し詳しく説明すると、上杉憲方が宗派の創始者で開祖は密室守厳禅師であり、この明月院は禅興寺という今は廃寺となった寺の別坊だったわけです。廃寺となった禅興寺は北条時頼が建てた最明寺を時宗が再興したと言われていて、この明月院には北条時頼と上杉憲方のお墓があります。
本堂の中をのぞくと有名な丸窓があって向こうの景色が、モミジの季節にはオレンジ、若葉の頃には薄い緑、菖蒲の季節には紫など、四季を切り抜いたように感じられて大変風情があります。また5月には菖蒲が見頃でこちらも大変美しいです。
鎌倉の明月院は第2次世界大戦より後に、手入れの少ない紫陽花を植えた結果、メディアなどを通じて人気が広がりました。シーズン中にはたくさんの来場者でにぎわい、2,500株のヒメアジサイが美しいブルーを輝かせており、その美しさは別名「明月院ブルー」と呼ばれています。
鎌倉・明月院の拝観時間・拝観料
拝観時間:9時から16時(6月中のみ8時半~17時)
拝観料:300円(6月中のみ500円)
※紅葉の見頃の時期は庭園特別参拝ができますが、別料金で500円が必要です。
紫陽花の開花状況や見頃の時期
2016年の鎌倉・明月院の紫陽花の開花予想時期は例年通りでいくと5月下旬から6月上旬あたりです。さらに2016年の鎌倉・明月院の紫陽花の最も見頃な時期は6月中旬ころと予想されます。
そのため6月中旬の紫陽花の開花ピーク時は山門へ至る参道はかなり混雑していて、ゆっくりとしか進むことができませんが、その分じっくりと紫陽花を堪能できます。また鎌倉・明月院へ普段は北鎌倉駅から10分程度のところ、混雑時には「30分以上かかった」と言う人もいます。
さらに紫陽花の開花ピーク時の休日ともなると2時間以上かかることも予想されますので、紫陽花鑑賞にお出掛けになる際はくれぐれもお時間には余裕をもって行かれることをおすすめします。また山門前は両脇から迫るように紫陽花が咲き乱れているので、美しさに圧倒されます。
交通案内・駐車場情報
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189
電車:JR横須賀線 北鎌倉駅から徒歩約10分
紫陽花ピーク時の明月院前は毎年車両通行止めとなりますので、公共交通機関のご利用をおすすめしますが、もしお車で行かれる場合はお時間に余裕をもち周りの迷惑とならないよう心がけましょう。また晴れの日には少し離れた鎌倉有料駐車場に停めて、周りの寺院を散策しながらのサイクリングも気持ちが良いですよ。
駐車場(コインパーキング)を利用する際は、最新情報に気をつけて下さい。
鎌倉・明月院への距離やかかる時間は目安となっています。
・タイムズ建長寺西 鎌倉市山ノ内1492 550m 9分
・シンコウパーク北鎌倉 鎌倉市山ノ内1474 334m 5分
・北鎌倉第3駐車場 鎌倉市山の内144 639m 10分
・タイムズ北鎌倉第3 鎌倉市山ノ内1389 464m 7分
・ナビパーク山ノ内第1 鎌倉市山ノ内1360 628m 10分
紫陽花が鑑賞できる6月中の鎌倉・明月院の混雑はものすごいですが、美しい青のヒメアジサイは一見の価値がありますよ。