お食い初めの献立は、鯛の尾頭付き、煮物、酢の物、香の物、お赤飯、お吸い物、歯固め石、これらが揃っていれば正式なお食い初めができます。
でも鯛の尾頭付きは高価ですし、その日にスーパーなどで取り扱っているか分かりません。また煮物(筑前煮)をするほどの時間はないし、ましてや酢の物を作ったことがないという方もなかにはいるかもしれません。
そこで今回は、安く簡単に、でも心を込めてお祝いをしたいという忙しいパパ・ママのために、基本的なお食い初め料理の簡単レシピを紹介いたします。
鯛の尾頭付きの焼き方(作り方)
意味という意味はなく、「めでたい」の語呂合わせから、大抵のめでたい席には鯛の尾頭付きが並びます。お食い初めでも、鯛の尾頭付きは当然出てきますが、これをご家庭で準備するにはちょっと大変です。我が家には双子の娘がいますので、お刺身にもできる新鮮な鯛を買ってきて、さらに注意深く鯛を半分に切ってからステンレスの串に刺してガスコンロの火で焼きました。囲炉裏の火にくべるように火に直接鯛の片身を入れて焼きました。これでは双子のうちの1人は左右は逆になってしまうし、一方は尾がない状態でしたが、2人とも立派な鯛の尾頭付きを前に写真撮影ができたので私は大満足でした。この方法はおすすめできます。あなたのお子さんが多胎でなければ、鯛の片身は格好よく焼いて、残りの片身はお刺身にすればいいおつまみになりますので是非参考にしてみて下さい。
そこで、鯛の片身を焼く方法についてですが、ホイルでしっぽを包んでおいたので焦げなくて済みました。またスーパーなどで鯛を購入する場合は事情を説明して、「半身だけ姿形を残してください。」「半身はお刺身にしてください。」と予約しておいてください。そうすれば下ごしらえが済んだ鯛が手に入ります。スーパーによっては希望通り半身だけ焼いてくれるかもしれませんのでご相談してみてください。
ちなみに鯛を焼くときに要した時間は15分以内だったと思います。少し前のことなので時間まで正確に記憶に残っていませんが、鯛の片身を焼くのにはあまり苦戦はしませんでした。すでに片身を焼いている時には手が痛くなってきましたが、鯛をさばいて中身を出し、塩を振って、しっぽにホイルを巻いて、串差しにしてコンロにくべるだけ。この鯛の焼き方はどんなレシピよりも簡単にできますのでおすすめです。
もし、心配な方は魚焼きグリルに鯛を投入してください。この時に尾が焼失しないよう、前もってホイルでくるんでおくのがポイントです。
赤飯の作り方
お赤飯は炊飯器でできるので、分量さえ間違えなければ簡単に誰でも作れます。またおじいちゃん、おばあちゃんあたりまでをお食い初めの席に招待するようであれば、最低でも5合分は必要になると思いますので、ここでは多めの分量でご紹介します。
【材料】
・もち米 4合
・米 1合
・小豆 100g
・塩 小さじ2
・黒ごま 少々
1、もち米とお米を合わせて洗う。
2、水に浸し置く。
3、小豆を水から煮る。これを2回繰り返す。
4、小豆を中火で約30分煮る。煮汁がなくなると焦げるので、煮汁がなくなりそうなら水を足しましょう。
5、小豆が柔らかくなったら、煮汁と小豆を分けてこの煮汁も使うので取っておく。
6、煮汁に塩を入れ冷ます。
7、米ともち米をザルに上げて炊飯器に小豆の煮汁と一緒に入れる。
8、炊飯器で炊く。
9、茶碗に盛ったら黒ゴマを振る。
筑前煮の作り方
【材料】
・鶏もも肉/胸肉 200g
・人参 2本
・蓮根(酢水につけて下ごしらえしたもの) 1個(100g)
・ゴボウ(酢水につけて下ごしらえしたもの) 2本
・コンニャク 1パック
・干ししいたけ 5~6枚
・枝豆(冷凍のものでOK) お好みで
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・シイタケの戻し汁
1、干ししいたけを水戻しする。
2、野菜は一口サイズに切っておく。すべて乱切り。コンニャクはちぎる。
3、鍋にごま油、鶏肉を入れて軽く炒める。
4、野菜を炒める。
5、酒、醤油、みりん、シイタケの戻し汁を鍋に入れ30分程度煮る。この時に野菜が柔らかくなっていることを確認してください。
6、枝豆を散らして彩りよく盛り付けする。
お食い初めの歯固め石について
お食い初めで使用する歯固め石に石を用いずに、関西地方の一部ではタコを用意するところがあります。主に、大阪、兵庫、四国などで、「多幸」の語呂合わせから、タコもとても縁起が良いのです。また、兵庫県明石市などに行くとタコが特産品となっています。さらに大阪食いだおれ横丁ではタコ焼きが有名ですし、関西地方では関東よりもタコは庶民に親しまれているものなのです。関東では神社から拾ってきた石を綺麗に洗ってお食い初めの席に添えたり、また歯固め石が売っていることもありますので適宜調達してください。
まとめ
お食い初めの料理にこれだけ揃ったら、後は酢の物とお漬物とお吸い物があれば完璧です。酢の物はキュウリとわかめでささっと作り、お漬物はスーパーで買えるもの、お吸い物ではハマグリは少し高いので、代わりにアサリを塩抜きして三つ葉を入れて作ります。下準備を済ませておけば2時間もあれば完成するものなので、我が子の一生に一度のお食い初めの料理を手作りしてみるのも良いと思いますよ。