京都府宇治市の三室戸寺は「京都の花寺」とも言われ、5千坪の広大な庭園に四季を通じて様々な花を楽しむことができます。
三室戸寺は4月から5月にかけてはつつじが見られるので「ツツジ寺」、6月にはあじさいが咲き乱れるので「アジサイ寺」、夏にかけては古代蓮の花が咲くので「蓮の寺」など、見る人を楽しませています。そしてこれからの季節はやはりあじさいが見頃でおすすめです。
かの有名なJR東海の「そうだ、京都行こ」のCMでも使われたことのある美しい三室戸寺ですが、今回はそんな三室戸寺のあじさいの見どころなどをお伝えします。
三室戸寺の歴史
西国観音霊場十番の札所として有名で、約1200年前光仁天皇の勅願により、奇跡のように岩淵から出た千手観音菩薩をご本尊として創建されたと伝わっています。本堂は180年前に建立されたものです。
あじさい園の様子・ハート形のあじさい
三室戸寺のあじさいは50種約1万株と、西洋アジサイ、額あじさい、柏葉あじさい、七段花などが、杉木立の間に咲く姿は美しく、まるで絵の中にいるような感覚になります。木々の緑と幹の茶と、色とりどりに咲くあじさいのカラフルな色合いに心癒されることでしょう。
2010年に境内で茶屋を営んでいる人がハート型のあじさいを見つけてからというもの、このハート型のあじさいが毎年咲くようになり、恋に効くとして特に若い女性に人気となりました。またハート型のあじさいは毎日違う場所に出来るので、是非見つけ出して、あなたの恋を成就させてみてはいかがでしょう?
2016年の三室戸寺あじさい園の見頃時期とライトアップの日程
2015年の三室戸寺のあじさいの開花は例年よりも10日ほど早く5月下旬には開花し始めました。
恐らく2016年も5月下旬から6月上旬にかけてあじさいの開花が予想され、6月中旬には見頃の時期を迎えそうです。
また2016年のあじさい園は昨年同様6月1日(水)に開園で7月10日(日)までの期間と発表されました。なかでも幻想的な雰囲気を味わえるライトアップがおすすめで、6月11日(土)~6月26日(日)の間の6日間(土日限定)、19時から21時(20時半受付終了)のみ開かれます。
なお19時より前に入場してしまうと再入場させられることになりますので注意が必要です。そのため19時のライトアップが始まるまでは外で待機しておいたほうがいいでしょう。
三室戸寺あじさい園のライトアップは1年でたった6日、そして1年でわずか12時間だけの限定公開のため、多くの人出があります。2016年もよほどのことがない限り大変混雑することが予想されますのでお時間には余裕をもって拝観してください。なお、どの時間帯も混雑は大変なものですが、比較的空いている時間は、昼の拝観時間とライトアップ前の間の時間と平日の朝です。
三室戸寺周辺のランチ情報
伊藤久右衛門 本店 (いとうきゅうえもん)
TEL:0774-23-3955
お抹茶のスイーツや京都ならではのにしんそば、茶そばなどを味わえるお店です。三室寺のすぐ近くにありますので、お寺の散策に疲れたらここで休憩を取ってみてください。有名なお店なので、混んでいるかもしれませんが、少し待ってでも食べてみる価値は十分です。
中村藤吉 本店(なかむらとうきち)
TEL:0774-22-7800
JR宇治駅から徒歩で5分のところにある中村藤吉本店。ここは建物が重要文化財に指定されていることでも有名ですが、やはり京都ならではのおいしい茶そばと竹筒で味わう生茶ゼリィが大好評です。ウエイティングは恐らく長時間となりますので、お腹と相談して並んでくださいね。待つ間は、庭の樹齢200年の黒松で心癒されてください。
薬膳料理 茉莉花(ジャスミン)
TEL:0774-23-3753
中国蘇州の薬膳料理のお店です。大変好評なのですが、待つので予約しておいた方が良いでしょう。ひっそりとした外観で素朴な見た目ですが、中はホッとする雰囲気に包まれています。薬膳というだけあって女性客に大変人気です。
三室戸寺へのアクセス方法
【電車】
京阪「三室戸駅」から徒歩約15分
つつじ・あじさいの頃はJR宇治駅・京阪宇治駅から臨時バス運行予定(ライトアップ時間帯の運行はなし。)
【お車】
京滋バイパス宇治東IC~約3分
注意:大阪方面からお越しの場合は京滋バイパス宇治西ICを降りてください。
駐車場300台(乗用車500円)