代表的な夏野菜の1つでもあるオクラは、栄養たっぷりで太古の昔から人類に親しまれてきたパワーフードです。せっかくなのでこの夏はたくさん食べてほしい、そんなオクラのおいしい茹で方や切り方、そして下ごしらえから食べ方まであわせてご紹介していきます。またオクラは離乳食にも使えるので、赤ちゃんのいる忙しいお母さんには、一度に下ごしらえしてしまってから冷凍保存のうえ使うと非常に楽ですよ。
オクラの茹で方と下ごしらえの仕方
まず始めにオクラを洗います。
ネットに入っているオクラを購入した場合はネットの上から塩を振りオクラ同士をこすり合わせるように揉むと、産毛が取れて、赤ちゃんにも食べやすくなります(我が家では大人だけでオクラを食べる時には産毛はあまり気にせず下ごしらえをしていません。しかし、新鮮なオクラは産毛が強いので、下ごしらえをした方が美味しいです)。
次に水でオクラに付いた塩と産毛を洗い流します。
ネットの袋からオクラを取り出したらガクの部分を包丁で切り落とします。この時、まっすぐに切り落とすよりもガクだけジャガイモなどの皮をむくようにクルクルと剥くと良いです。まっすぐ切り落とすと、オクラを茹でる際、種のある空洞部分に水分が入るので、水っぽくなってしまいます。
オクラを茹でる際は、鍋に塩を入れて沸騰させたところに、下ごしらえが済んだオクラを入れます。1分から1分30秒程度、お好みの固さになるまで湯がいてください。
次にオクラをザルに入れて水気を切って冷まします。この時、オクラを水にさらさないで、自然に冷めるまで待つ方が美味しく仕上がります。
オクラの切り方
オクラをまな板の上で直接切ってしまうと、オクラのネバネバ成分がまな板に付着し洗う時間を長くして経済的ではないので、オクラは牛乳パックの開いたものや、キッチンペーパーを敷いてから切りましょう。
【輪切り】
最もよく使うオクラの切り方です。輪切りにしたオクラは納豆と和えたり、めかぶと和えたりしてご飯にかけてさらっと食べられます。また、スープの具材とする場合も輪切りの方がさらっと口に入れられるでしょう。
【乱切り】
輪切りよりも乱切りにした方が一つ一つが大きく食べやすいサイズになります。オクラに鰹節をかけてそのまま食べる場合など、オクラそのものを食べる時には適している切り方です。オクラをまな板において一つ一つの形が不規則になるように、クルクル回しながら切ります。形は違っても大きさは揃えましょう。
【縦切り】
オクラのガクを包丁で切り落として、縦半分に切ります。炒め物やサラダのアクセントなどに使えます。
オクラの花
オクラはハイビスカスの仲間なので、華やかな美しい花を咲かせます。「花オクラ」と言って、ほとんど市場に流通することはありませんが、この花の部分もおいしく食べられます。また花オクラもオクラ特有のネバネバが感じられてとても美味です。
花オクラときゅうりの酢の物の作り方
【材料】
花オクラ:5個~6個
きゅうり:2本
わかめ:10g
白ごま:少々
酢:大さじ3
砂糖:小さじ2
だし:小さじ1/2
1、花オクラを洗い、花びらの部分だけを分けておく。
2、きゅうりを薄く輪切りにする。
3、わかめを食べやすい大きさに切る。
4、酢、砂糖、だしを合わせておく。
5、具材と先ほど合わせた調味料を混ぜ合わせて盛り付ける。
6、仕上げに白ごまを振ってでき上がり。
赤ちゃんの離乳食にさっと使えるオクラの保存方法
オクラはとろみがあり、赤ちゃんの離乳食にも使いやすく健康的な食材なので、赤ちゃんがある程度固形のものが食べられるようになった頃から始めていくと良いです。ネバネバ成分は食物繊維由来なので、便秘がちな赤ちゃんには是非取り入れて頂きたいです。
1、先述した方法でオクラを洗って産毛を落としたら茹でる。
2、オクラを切り開いて種をすべて取り除く。
3、赤ちゃんの成長時期に合わせた大きさに刻む。
4、製氷皿に小分けにして冷凍する。
オクラがキューブ状に凍ったら、ジッパーバッグに入れ替えて冷凍保存します。そしてオクラを離乳食として使うときは、元々とろみがあるので、オクラさえ入れておけば片栗粉で整えなくても大丈夫です。オクラは栄養満点なので、ぜひ離乳食にも試してみてください。